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藍染の歴史

藍染の歴史

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藍は人類最古の染料とも言われ、世界各地で使われていました。
日本はおよそ平安時代までは主に宮廷や上流貴族が身に着ける
高貴な色とされ江戸時代になると、着物に作業着、のれんにのぼり、
はては寝具まで。江戸の町は藍色の町でした。
庶民の布地として主流となった木綿を最もよく染めたのが藍。
「染家」は藍染めを主とし、「紺屋」とも呼ばれていました。

藍が花開いたのは江戸時代。

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染めてからの数年は赤味を帯び、落ち着くまで
5年ほどかかります。10年後には繊維の奥に
入り込んで深みのある色が定着し、
20年後にはいっそう冴えて鮮やかに美しくなります。
写真は職人でも表すのが難しいと言われている
色合い「甕覗き(かめのぞき)」です。

藍の最大の魅力 「生きている」

江戸時代に、普段着や半纏、暖簾、風呂敷、手ぬぐいと様々な
アイテム全てに藍で染色されるようになりました。
そのように町全体が藍一色となった様を、来日したイギリス人化学者の
ロバート・ウィリアム・アトキンソンが「ジャパン・ブルー」と
称したことから 藍色は日本を象徴する色となりました。

「藍」がジャパンブルーの理由

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日本でも明治時代にはインディゴの輸入が増え、
天然の藍が途絶えそうになったことがありました。
しかし、藍師が戦時中も種も守り、藍作りを続けてくれた
おかげで、現代の私たちまで伝統が受け継がれているのです。

想いが繋がっていった文化

先人達の想いや文化、歴史を受け継ぎ
今を生きる藍。
これからも藍染文化を絶やす事なく、
人々の暮らしの側に「藍」があり続ける事を願います。

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